初秋の日差し
わりとバタバタしていて、目をパチパチしていたら9月が終わってました。未だに9月のはじめくらいのイメージなので、月の数字が2桁になった現実を受け入れていません。
ただし、否が応でも認識せざるを得ないのは気候の変化でしょうか。1年で一番過ごしやすい時期が到来しましたね。これは素晴らしい。
夏の頃の、うだるような日差しから打って変わって、優しい日差しが指すようになりました。前回あげた夏の日差しに関するポストなんかと比べると一目瞭然。
外で撮り歩くときに脱水症の危機と隣り合わせでやらなくてよくなった、というのは良いことです。
こういう日差しとか影がつくる造形が好みなんです。今回はたまたま人が入ったものを冒頭にあげてみたけれど、基本的には風景として、直線的な日差しと人工部が織りなす複雑な形って見てて飽きないんですよね。
面白いのは、こういう写真、どこでも撮れるようで、やっぱり呼吸が合う町でしか撮れないところ。今回歩いていて、道端でおばちゃんに「こんなところに撮るような面白いものあるのかい?」と言われたけれど、やっぱり歩き慣れた道でしか撮れない。なれた道ならではの変化、みたいなところがないと行けないのかもしれません。おばちゃんとご近所話をしながら、そんなことを思いました。
こんな写真ばっかり撮ってはや6年、うまくなったか、と言われるとよくわかりません。The自己満足。それが趣味でいいと思います。それでは。
夏の日ー2020
梅雨がやたらと長引いてどんよりしていたら、心が折れるくらいの暑さ、死ぬかと思いました。
とりあえず梅雨の晴れ間の青空から。このときから猛暑の予感はしてますね。
そして夏っぽいエモ写、室内から出たくない。
そういえば夏というと、雲がいいですよね、もくもくしてるとすぐ撮っちゃう。
そしてこれまた絵になる、というのがいいところ。結果、似たような写真を毎年量産する流れ。ありがち。
あと、雲以外にやたら強い日光も、ぽくていいですよね。ただし、日射病で路上で倒れそうになる、というのまでいつものパターン。必ずコンビニで飲み物買うので、いつもよりお金を使う、というのも欠点。
写真、ちょこちょこ撮ってた気もするのにあんまりアガリがない。そんな8月でした。涼しくなったら、1年で最高のアガリが得られる(?)季節、秋ですね。はよこい、暑いの飽きたぞ。それでは。
【レビュー】SIGMA 135mm F1.8 DG HSM -広角望遠レンズ【作例あり】
135mmは難しい、という話はよく聞く。実際持ってみるとなるほど、とたちどころに頷ける。なんというか、中途半端なのだ。自分の感覚よりはずっと望遠なのだが、少し広い景色に向けると物足りない画角になる。105mmの使いやすさとは全く違う感覚を覚えるのだ。
それでも、私は135mmを買った。比較的ネガティブな理由だったと記憶している。Fマウントで中望遠が欲しかった。予算は10万円前後。本当は105mmがよかったのだが、大口径(少なくともナナニッパを持っているのでそれを上回るもの)で現代レンズだと、この予算帯では選択肢がない(Nikkorの105/1.4は予算オーバー、SIGMAの105/1.4は予算オーバーだしいくらなんでもでかすぎる)。そこで、135mmに目を向けると、Nikkorには、クセ玉のAi AF DC Nikkor 135/2Dしかない。Samyangの135mmも評判が極めていいが流石にAFがほしい。こうなると、残ったのはSIGMAのこのレンズだった。
使いはじめて、いろんな対象につかってみたが、たちどころにわかったのは、このレンズ、ないし135mmという画角は広角っぽく使うと恐ろしい絵をはきだしてくれるのではないか、ということであった。
135mmの風景写真は、望遠特有の整理された画面構成の中に、広大な景色を写しこみうる。これが200mmやそれ以上になると、望遠的な切り取る要素が強調されすぎて、景色の広大さは写しにくい。逆に85mmになると、望遠の要素が減少し、画面構成を考えるのが難しくなる。この微妙なバランスの上に135mmはある。
どちらかというと、レンズレビューというよりは135mm論のような様相を呈しているので、このレンズの話もしよう。まず、ePHOTOzineの公開している、数値のバグとしか思えないMTFチャートを確認したい。
開放から中央・周辺ともバキバキに解像し、収差もほとんどない。正直、単純なレンズの性能としてこれ以上はない。開放だとやや周辺減光があるが、これはご褒美なので問題ない。歪曲もややあるが、これは後処理で補正可能。
AFはそこそこ速い。少なくとも遅くはない。ただ、単焦点かつ微妙な画角なので動き物に使うのはあまりおすすめできない。
さすがSIGMAのArtシリーズと言う感じで筐体はガッチリしている。Artにしては重さも控えめでギリギリ持ち出す気になる。
ボケは美しいが、開放から解像しすぎてしまうため、ポートレートレンズとしてはかなり使いにくい印象がある。また、ポートレートで使うには、対象との距離が遠くなりすぎ、絵も圧縮効果で平板になり遊びが効かせにくい。
最初に書いたとおり、中望遠は難しい画角である。70-200をお持ちでないなら、まずそっちから買ったほうが撮影の幅は圧倒的に広がる。それでも大口径がほしい!単焦点でしか写真を撮れない!みたいな病気にかかった人にはこころからおすすめできる。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sレビュー -透明なレンズ【作例有】
ニコンの技術者が下のインタビューで語っている通り、Zマウントの策定にあたっては「圧倒的な光学性能という部分にプライオリティを置いた」という。
この「圧倒的な光学性能」を誇示した代表的レンズは「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」かもしれないが、我々一般庶民にはちょっと手が届かない。この意味で、庶民レベルで到達できる、Zマウントの威力を最も強力に見せてくれたレンズとして「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」をあげられると思う。
上の写真はつまらない写真だが、このレンズの威力ー画面全域にわたる一貫した画質ーが発揮されている(Flickrでリンク先にでもいって見てください)。ePHOTOzineに公開された笑えるくらい圧倒的なMTFチャートからも明らかな通り、このレンズは、これまでのFマウントやらのこれまでのズームレンズとは異なり、周辺まで均一の画質を保つ、真の意味で単焦点並のズームレンズと言えるだろう。
ちなみに、先代の24-70VRのMTFチャートはこちら。
一見して明らかな通り、画質や色収差など、あらゆる意味でZ24-70 f/2.8は、ちょっと格が違う。ここまで来ると、F値は被写界深度(ピントが合ってる面積)を調整するための値でしかなくなる。
また、逆光体制も基本的には優れていて、どんな環境でも概ね一貫した画像を得ることができる。色乗りもいい(ここはZ24-70 f/4と一番違うところ。f/2.8のほうが圧倒的にいい)。
(特定条件下だとゴーストがお邪魔することがあるのはご愛嬌)
ボケもなだらかで美しい。開放でも合焦面の画質は全く問題ない。ボケの大きさはf2.8なので、これ以上が欲しい場合だけ単焦点の出番。
AFもそこそこ速く、極めて正確である。しかし追従性は微妙。まあここらへんは全部Zマウントボディのせいなので現段階では必要十分という感じ。「防塵防滴に配慮した設計」であって防防公式対応ではないが、そこはNikkor。どんな寒くても、水に打たれても埃っぽくてもだいたい動く。人間の耐用限界のほうが先にくる。精進しましょう。
よく動き、よく写る。まさに私と景色の間にあって、見え方を邪魔しない透明なレンズ。ここまでくると、あとは撮影者の問題。目の前の景色とどう勝負して切り取るか。その「勝負」する腕が一番問題なんですが。
上記以外だと、以下の記事の写真もだいたいこのレンズで撮ったもの。ニコンの業績がアレなのでみなさん買いましょう。それでは。
記録_緊急事態宣言下の東京(5月5日)
色々バタバタしていて整理が遅くなったけれど。とりあえず記録として。移動はすべて自家用車・マスク着用・店舗等立ち寄りなし。
東京駅の駅前広場が晴天下の祝日ど真ん中にこれだけ人がいない、というのはおそらく過去無いでしょう。空が広い。
偶然、ゾロ目に遭遇。
銀座も基本的にはガラガラ。ブランド店は盗難防止か、ディスプレイ商品を全て片付けてもぬけの殻なのが印象的。
感染爆発の震源と言われている六本木。前二駅と比べると道幅がせまいので、人が少し多い印象。
相変わらず、都心よりもちょい郊外の方が人が集中して出てる感じでしたね。
もうちょっと街との距離感を詰めて記録したほうが良い気もするんだけど、なんとなしに腰が引けていますね。一応都民ながら観光客のような感覚で撮っているからでしょう。もうちょっと面白い距離感はないかなぁと、5000回くらい思ってるけどしっくりこない。とりあえず今のところはこんな感じ。それでは。